めまい、舌、その他の病気

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めまい


1.目がまわる

遊園地のメリーゴーランドのようなめまいをおこすことがあります。また、めまいには雲の上にいるような、ぐらぐらするような感じ方もあります。前者は回転性めまいで、内耳の平衡感覚(三半規管、前庭)の障害が多く、後者のふらつきは、血圧の調節障害や脳の循環障害などの原因によるめまいが考えられます。精神的、肉体的に疲れたり、低血圧、コンピューターの画面を見続けたり、肩や首が凝ったり、などめまいの原因はたくさんあります。意識を失う、手足の力が入らない、ろれつが回らないなどの神経症状がなければまず心配はいりませんが、なるべく早めに、症状が有る時にちょっと無理をしてでも専門医の診察をうけてください。

2.頭を動かすと目がまわる

頭を動かすと目がまわって動けないことがあります。内耳の障害が考えられます。内耳の前庭にある耳石器という平衡感覚を感じる場所、三半規管というリンパが流れている場所の障害によって、このようなめまいがおこります。原因は、血行障害、ウィルス感染などがありますが、実際に内耳の中を見ることはできませんので、正確な原因は検査から推測するしかありません。目が回る時には、眼球が左右方向へ(時には垂直性に)激しく動きますので、外の景色も動いて見える為に目をあけることができないようなめまいがおこります(眼振といいます)。

検査は、Frenzel眼鏡という焦点が合わないようになっている眼鏡をかけて、眼球の運動を観察する方法がまず採られます。さらに、頭を回したり、急に起きたり、内耳を冷やしたり、温めたりによる眼球の運動を検査することで平衡機能の状態を見、簡単に平衡機能を評価する為に、立位で動揺感があるかどうかを調べます。精密な検査としては、眼球運動をみるために筋電図を利用したENG、体平衡の状況を観察する目的で重心動揺計検査などが行われます。これらの検査によって、めまいの程度、中枢性か末梢性のめまいかどうか、また再発するかどうかがわかります。当クリニックでもめまいの主な検査、重心動揺計検査が可能です。

治療は抗めまい薬を中心に、血行改善剤、筋弛緩剤、自律神経調節剤、精神安定剤などを組み合わせて投与します。内耳は片方の機能がダウンしても反対側が調節をしますので、症状は時間と共に回復することがほとんどです。聴神経という神経の腫瘍や、脳梗塞・出血もまれですが、同様の症状を初期にみることもありますので専門医の診察を受けて下さい。

3.耳鳴がして目がまわる

耳鳴がして、回転性のめまいがおこることがあります。メニエール病の可能性があります。この病気は内耳の中に流れているリンパ圧が高くなっていわゆるリンパ水腫の状態になるために、難聴・耳鳴、めまいがおきます。原因は不明ですが成人女性に多いようです。

検査は、眼振を見ること、聴力検査をすること、リンパ水腫を軽減する為に利尿剤を点滴して、聴力が回復するかどうかを確かめるグリセロールテストが行われます。聴力検査と平衡機能検査によって状態を診断します。

治療は、抗めまい薬と利尿剤が主に使われます。
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1.味がわからない

味覚は風味といって、においと共に感じる感覚です。味覚に関しては舌にある乳頭という化学受容体がもっとも重要で、特に体内に存在する微量元素である鉄、銅、亜鉛などのバランスがくずれると味覚障害が発症します。まず原因の検索が必要です。においを感じる鼻に異常はないか、舌そのものの状態はどうか?(色が黒い、溝が大きい、表面が地図のようにまだらになっているなど)。血液検査上、鉄が欠乏する貧血がないか、銅・亜鉛は欠乏していないかを調べます。味覚は非常に敏感な感覚であるので、たとえば、今内服している薬などによっても障害されますし、味覚を感じる鼓索神経は中耳炎で傷害されることがあるので中耳炎の有無をも調べたほうがいいでしょう。

もし、原因不明であったり、亜鉛の欠乏が考えられたら、亜鉛製剤の内服をすすめます。

2.舌が痛い

19の項でも説明したように、鉄欠乏性貧血、ビタミン欠乏症、薬剤の副作用、歯性の金属などの刺激で舌(べろ)は過敏になり痛みを感じます。原因疾患を探し、ひとつずつ治していくことが大切です。
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その他


1.顔の動きが急に悪くなった

顔面神経麻痺は、年間の交通事故量程度の確率で発症する顔の神経の麻痺です。ある日突然に、口から水が漏れたり 、目が閉じないことにより気づくことが多いようです。原因はウィルス感染、ストレスなどが考えられていますが、治療はステロイドホルモン剤、ビタミンB12、循環改善剤とともに、リハビリテーションが重要です。軽度の麻痺はほとんど治療をしなくとも回復しますが、重症の麻痺は入院の上、適切な治療が有効です。発症から時間が経過してしまうと治り難くなるので、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。
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